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HIBIKI 響 by Vincent Moon

   

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響HIBKI プロジェクト概要

撮影日程:2019 年から2020年(予定)
場所:日本各地域
 
経緯
Vincent Moon は遊牧民的映画製作(ノマディックフィルムメイキング)と題して、バックパックにカメラとコンピューター、録音機材を詰め込み、世界各国を旅しながら、各地に伝わる伝統音楽や希少な巫術儀式、民謡、祈りの表現、また、そういった民族のアイデンティティを新しい形に昇華させた実験的な音楽まで幅広く、記録をしてきました。様々な音楽に出会ううちに、音楽とはそもそも祈りの表現であり、音の表現は人を覚醒させ、癒すことのできる聖なるものであるということに気づきます。それを深く探究してみたいと思ったことが、彼が世界50カ国以上を回り続けてきた原動力であったと言えるでしょう。詩人の友川カズキのドキュメンタリーを製作して以来、日本でのプロジェクトの発足を願ってきた最初の動機は、日本人の持つ精神性とその魂に響いてきた音を知りたいという欲求でした。しかし、2013 年より、日本のプロジェクトメンバーとのディスカッションを重ねるうちに、今の日本の祈りには、2011 年に起きた東北の震災、福島の原発事故が深く関わっていること、また、全国各地で生まれる新たな祈りの儀式や祭りは、人々がその経験を踏まえて、自身のルーツやアイデンティティ、日本人の精神性を再確認し、新たな幸せの価値観を掲げていく表現の表れであることを知りました。
 
目的
今、震災後の日本で、その土地の記憶と関わる祈りを記録し発表することは、見るものに、人間自身も自然の一部であり、多くのものとの繋がりの中で生かされているという日本古来の精神性への気づき、環境を破壊し利益第一主義に走る社会への疑問を与えることになると強く信じています。
 
内容
プロジェクトは2018 年の春に本格的に始動し、各地域の芸術団体、学校などにご協力頂きながら、地域毎に撮影を進めていき、映画、LIVE CINEMA、インスタレーションなどの形で発表を行っていく予定です。私たちは、グローバルなアイデンティティを持って地球人としての意識を持つ一方で、地域で伝承され執り行われている文化的な活動を大切にしていくべきだと信じています。地域の祭りや宗教儀式が生み出すトランス状態に自らの身体を持って飛び込み、音という聖なる祈りを映像で記録するによって、文化との新しい結びつきを観るものに与えられたらと願います。

vincent moon

vincent

Vincent Moon:

Vincent Moon is an independent filmmaker from Paris who first gained notoriety with his verité style performance pieces for French music blog La Blogotheque. Since 2006 his creative output has been prolific, releasing music documentaries that range from impromptu performance Take Away Shows collaborating with some notable mainstream artists like Tom Jones, R.E.M., Sigur Rós, Arcade Fire or The National to event-based projects like Temporary Areas to Long Portrait features on rare musicians. His 2009 film, La Faute Des Fleurs about Japanese singer Kazuki Tomokawa won the Sound & Vision Award at the film’s world premiere at CPH:DOX – the Copenhagen International Documentary Festival – in November 2009.
 
Vincent has been living on the road since December 2008, exploring and recording traditional music, religious rituals and new experimental music in five continents. These ‘experimental ethnomusicology’ films, released through his ‘nomadic label’ Collection Petites Planètes,[2] mark a departure from his earlier line of work on alternative and indie music scenes. He now works alone or with people he finds on the road, and most of the time without money involved in the projects, trying to produce and distribute films without following the established industry standards. He has decided to release all his works under a CC Attribution-Noncommercial-Share Alike license for free to anyone.
 
www.vincentmoon.com
www.petitesplanetes.bandcamp.com

members

川上紀子

川上アチカ | Atiqa Kawakami

Videographer/Producer

横浜出身。初監督作である、日系アメリカ人の強制収容経験を扱ったドキュメンタリー映画『Pilgrimage』にてキリンアートアワード2001準優秀賞を受賞。以来、フリーの映像作家としてドキュメンタリー、音楽家とのコラボレーション、ウエブCM、映画メイキング等、幅広く制作。現在は、舞踏家大野一雄氏の最後の6年間を綴った新作『Man in the Flower Hat』が編集段階を迎えており、プロデューサーとしてもその活動の幅を広げている。


大須賀政裕

大須賀政裕 | Masahiro Ohsuka

Animation Maker / Web Designer

生まれは農家、専攻は工業意匠。主な活動範囲は、自然と機械、具象と抽象、ローカルとグローバル。映像作品『rhizome』が、第64回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門と第37回モントリオール世界映画祭にノミネート。携わったウェブサイトは、多方面に100以上。その他の上映歴は、ロカルノ国際映画祭、香港国際映画祭など。
http://www.oskadesign.com/


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川上アチカ | Atiqa Kawakami

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